耳鼻咽喉科医師募集
- お知らせ
日本の耳鼻咽喉科では、大学病院をはじめ多くの基幹病院で鼓室形成術、アブミ骨手術、副鼻腔内視鏡手術など主要な手術が約1週間程度の入院が必要となっていますが、これは先進国の中では非常に特異なことで、欧米では1980年代より日帰り手術が標準化されています。また、日本の耳鼻科医は開業すると今まで根治に必要と考えていたメスを捨て、終わりの見えない通院という医療形態が主体となります。
同じマイナー外科系である泌尿器科や眼科の開業医の多くが手術による病気の根治を目指すのに対して対照的で、これは耳鼻科医としてとても悲しい事実です。この背景には、耳鼻咽喉科の手術が大量出血や感染しやすい場所を扱い、まれには他科ではない気道閉塞など生命の危険にも遭遇することがあり、耳鼻咽喉科のオフィスサージェリーには高いハードルがあることも関係していると思います。
細田耳鼻科EAR CLINICでは平成12年開院以来、局所麻酔での日帰り手術を行ってきましたが、開院当初は術後出血、感染、めまいなどで予定外入院となった患者様もおられましたが、最近の8年間ではそれらの発生頻度も減少し予定外入院もありません。
これは、当初より手術方法や止血タンポナーゼをはじめとする術前後の処置など数え切れないノウハウを常に検証し、より確実なものへと小さな進化を積み重ねてきたことによると考えています。
さらに、好酸球性副鼻腔炎や癒着性中耳炎といった難治例も含めて、より安全で正確かつ痛み苦しみのない手術を目標とし、最近ではコーンビームCT、4K内視鏡、ナビゲーションシステムなど最新鋭の機器の導入に加えて、新しい術式の導入や改良、また支援機器の開発などを行い、それらの結果や有用性について多数の学会で発表してきました。
当院のロゴマークはENDでありますが、これはEar, Nose, Diseaseからとったものですが、もう一つ「病気をおわらせる」という大きな意味があります。
細田耳鼻科ロゴマーク
当院では、治しうる病気は確実に終わらせ「もう病院に来なくていいですよ」「病気のことは忘れて、あなたの人生頑張って下さい」と言ってあげられる医療がどうしたらできるかを常に考えています。
手術を含めて医療は常に新しいものへと進化しなくてはなりません。
高名な先生が行われた方法をありがたく踏襲していくのは、単なる怠慢です。我々医師は昔の医療に文献上接することがあり、「なんと原始的な方法」と感じます。今最新鋭と思ってやっている医療は、100年後のドクターは「昔はこんな原始的なことをしていた」と思うはずですが、それは医療が健全な進化を遂げた証拠です。
我々と一緒に技術を共有し「よりよい医療とは何か」を考えてみませんか。
そして、一人でも多くのメスを捨てない耳鼻咽喉科医師が増えるのを心から切望しています。手術見学だけの先生も大歓迎です。また、手術の裏方として主に外来を希望される女性医師の先生も歓迎します。興味をお持ちになれば、どうぞ下記にご連絡下さい。
院長秘書 大倉真理子
info@hosoda-cl.com
平成30年7月
細田耳鼻科EARCLINIC 院長 細田泰男