海やプールで耳に水が入ったけど放置しても大丈夫?
- コラム
なぜ耳に水が入るとなかなか抜けないの?
耳に水が入った後なかなか抜けないという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
その理由は耳の中の構造にあります。
耳の穴の一番奥の部分は、角度が急になっており、くぼみがあります。
耳に水が入った際にそのくぼみに少量の水がはまってしまうと、表面張力などの影響によって耳の内部にくっついてしまい、頭を傾けてもなかなか出てこなくなってしまいます。
これが耳に水が入った後、抜けにくくなる理由なのです。
耳に水が入るとどんな症状がでるの?
耳に水が入ると自声強調といって、ご自分の声がやたら大きく聴こえるという症状が現れます。
これは耳栓をした時にも現れる症状で外耳道の中で新たな共鳴腔ができるからです。
耳に入った水を放置しておくとどうなるの?
正常の耳では、ほとんどの場合自然に蒸発して元に戻ります。
夜寝る時は、耳に水が入った方を下にして寝るようにしましょう。翌朝には水が抜けていることも多いです。
しかし、外耳炎があったり、耳垢が多い耳などではそのまま湿った状態で残ることがあり、時に感染の原因になります。
プールが始まる前に学校で耳鼻科検診が行われるのはこのためです。
症状が数日以上持続する場合は、耳鼻科に受診されることをおすすめします。