鼻水が喉に流れる後鼻漏(こうびろう)とは?症状や治療法をご紹介
- コラム
「鼻水が喉に流れ落ちて痰がたまる…」
「夜寝づらい…」
そんな症状が続いていませんか?
もしかすると、後鼻漏(こうびろう)かもしれません。
後鼻漏は鼻水が喉に流れることで、喉の不調などを引き起こすこともあります。
今回は後鼻漏について、症状や病気の特徴、原因について紹介します。
後鼻漏の症状とは?
鼻水が鼻から出るのではなく、喉の方に流れてくることを後鼻漏と言います。
誰でも鼻水が出た時に、のどまで流れたという経験があるかもしれません。
少量であればとくに問題はないのですが、鼻水が大量に増えたり、鼻水の粘り気が強かったりすると大変です。
鼻水が喉に絡むことで、痰が多くなったり、咳き込んだりします。
喉の痛みなどにもつながり、高齢者では喉に絡まったものが、気管に入って肺炎を引き起こしたりします。
後鼻漏の原因は?
後鼻漏は鼻水の分泌が増加する以下のような病気が原因となります。
- 副鼻腔炎(ちくのう症)
- アレルギー性鼻炎
- かぜ症候群
- 上咽頭炎(じょういんとうえん)
など
これらの病気により、鼻の粘膜から大量かつ粘り気の強い鼻水が出た場合、後鼻漏になる可能性があります。
後鼻漏の治療法は?
治療の基本は原因となっている病気をしっかり治療することが重要です。
そのため副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などに対する薬物療法が基本になります。
逆を言うと、後鼻漏の症状には、これらの病気がひそんでいる可能性があるため、放置せずに早めに原因を診断して、原因の病気が悪化するのを防ぐことが重要です。
また、生活の中で鼻の粘膜に対する刺激を少なくして、鼻水の量をできるだけ少なくすることや、こまめな鼻かみもおすすめです。
マスクを使用したり、湿度の調整をしたりして、鼻の粘膜への刺激を減らしましょう。