滲出性中耳炎のユニークな治療法も・鼻で風船を膨らませる!?
- コラム
子どもの難聴の原因となることが多い滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)。
どのような治療法があるのか気になるところです。
今回はユニークなものもご紹介します。
そこで、滲出性中耳炎の治療法と予防法について紹介します。
滲出性中耳炎が軽い場合の治療法とは?
鼓膜の奥の中耳と呼ばれる部分に中耳炎などで分泌された液がたまってしまい、難聴を引き起こす病気が滲出性中耳炎です。
症状が軽い場合は、耳に液がたまる原因となっている鼻や喉の病気を治療しながら、中耳に空気を送りこんで、耳の通りを良くする治療(耳管通気)をして様子をみます。
滲出性中耳炎がひどい場合の治療法とは?
難聴の症状がひどい場合は、鼓膜を切開して中耳にたまった液を出したり、通気を行ったりします(鼓膜切開)。
また、滲出性中耳炎を何度も繰り返してしまうような場合は、中耳にチューブを差し込んで固定して、鼓膜の外へ液を輩出できるような治療をします。
これらの治療は麻酔をした後に実施します。
滲出性中耳炎の予防法とは?
滲出性中耳炎は急性中耳炎や風邪や鼻炎により慢性的に鼻水が出る状態を予防することが重要になります。
鼻水が出るのにいつまでも放置でずに、早めの受診により治療をすることが必要です。
また、無理に鼻をすすることで中耳に液体が入りやすくなってしまいます。
特に子どもではついつい無理に鼻をすすってしまいがちなので注意しましょう。
こんな治療法も!オトヴェントとイヤーポッパー
オトヴェントとは?
鼻で風船を膨らませることで耳管(耳とのどをつなぐ管)を開き、中耳内圧と外気圧とを等しくする自己耳管通気器具です。
最近では、ダイビングの耳抜き不良の予防のための練習用、飛行機搭乗中の耳痛(航空性中耳炎)の予防、高気圧酸素療法中の耳痛の予防などにも用いられ、小さいお子様から大人まで幅広い年代の方が使用しているユニークな製品です。
耳管カテーテルによる耳管通気法と異なり、頻繁に通院することなく日常生活において行う自己耳管通気法ですので、頻繁に通院することが難しい方に適しています。
引用:株式会社 名優 「安全で楽しい自己耳管通気・オトヴェント」
↓↓↓ タモリ倶楽部でも紹介されていました。
イヤーポッパーって?
イヤーポッパー(Ear Popper)は、患者さん自身で安全に耳管通気ができる携帯型の耳管通気装置です。鼻腔より耳管にコンスタントに優しく空気を送り、安全に通気を行います。
オトヴェントが苦手な方でも、電動で空気を送ってくれるので、小さなお子様やご年配の方でも簡単に出来ます。
単4乾電池式なので、経済的にも続けられやすく、大変便利です。
細田耳鼻科EAR CLINICでの滲出性中耳炎の解説
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当院では、イヤーポッパーによる患者様ご自身での治療を推奨しております。
レンタルも行なっておりますので、お気軽にご相談下さい。
通院せずに、毎日ご自宅で治療できるのがメリットです。