鼻づまりって?原因と治療法について
- コラム
鼻づまりって?
● 鼻づまりの悪影響
なぜ人は鼻で呼吸するのでしょう。
鼻をつまんで数分間口呼吸すると分かりますが、口呼吸ではすぐにのどがカラカラになります。
これは、鼻呼吸することで吸気を加湿、加温して、喉や気管や肺を乾燥から守っているからです。
鼻づまりによる口呼吸は、喉や気管を痛めやすく、風邪をひきやすく、治るのも遅くなります。
また、鼻呼吸で頭蓋底(脳の底)を冷却しています。
これがなくなるために、「いつでも頭がボーとする」とか、集中力の低下といった症状が出ます。
また、いびきがひどくなり、睡眠が浅くなることも影響します。
治療で鼻づまりがなくなり、「風邪をひきにくくなった」「集中力や持続力が上がった」という声をよく聞きます。
● 慢性的鼻づまりは、鼻づまりの自覚がない
「鼻がつまって眠れない。寝苦しい、、なかなか寝れない。」
こんな症状は誰もが経験あるのではないでしょうか。
鼻がつまって苦しいと感じる人は、鼻が通っている時があるので、つまった時に辛いと感じます。
しかし、小さい頃から鼻づまりで口呼吸が当たり前になっている方は、鼻づまりを自覚していない場合がほとんどです。
手術をして始めて、鼻呼吸の爽快感と、ご自分が鼻づまりであったことを認識される方をよく経験します。
鼻づまりの原因
大きく分けて、次の3つの原因が考えられます。
1)副鼻腔炎による鼻茸(はなたけ)や膿性の鼻漏が鼻内に貯留している場合
2)アレルギー性鼻炎や点鼻薬の常用により、鼻の粘膜が腫れている場合(肥厚性鼻炎・ひこうせいびえん)
3)鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)による鼻の骨の構造のゆがみによる場合
以上の原因が考えられますが、これらの原因が混合されている場合が殆どです。
鼻づまりのチェック
昼間に鼻が通っていても、夜間に口呼吸になっていることがあります。
夜間の口呼吸は、昼間のものよりも、のどを痛める原因になります。
ご自分が鼻づまりであるかどうかは、「朝、起床時にのどがカラカラになっている」「いびきがひどい」を確かめて下さい。
起床時にのどがカラカラになっていれば、就眠中に口呼吸になっていた証拠です。