花粉症①〜花粉症って?原因や飛散花粉について
- コラム
日本国民のおよそ25%が悩まされているといわれている花粉症。
これから暖かくなるにつれて花粉症に悩まされる人は増えてくるのではないでしょうか。
また、昨年までは何の症状もなかったのに今年急に花粉症になるということもあるかもしれません。
今回から4回に分けて花粉症について詳しくお伝えしていきます。
第1回の今回は花粉症とは何なのかということについてお伝えします。
花粉症って
花粉症とは、花粉によって起こるアレルギー疾患の総称で、体内に入った花粉に対して人間の身体が起こす免疫反応です。
花粉が体内に侵入すると人間の体は花粉を異物だと認識し、異物に対する抗体を作り、次に花粉が体内に侵入したときに追い出そうとします。
このメカニズムによって花粉症の症状が出現します。
抗体のことをIgEというのですが、このIgEが数年から数十年かけて体の中に蓄積され、ある一定量に達することによって花粉症の症状が出現するようになります。
つまり、昨年まで花粉症の症状がなかったのに今年に入って急に花粉症の症状が出てきたという方はこのIgEが体内で一定量に達してしまったということが原因として考えられます。
また、近年飛散する花粉の量が増えていることから花粉症になる患者数は増加しており、子どもでも花粉症になるようになりました。
花粉症の原因
花粉症の原因は植物の花粉です。
花粉の中でも花粉症の方の約70%はスギ花粉による花粉症とされています。
その理由としては全国の森林の18%、国土の12%をスギが占めており、日本国土におけるスギの面積が多いためとされています。
しかし、これは土地によっても差があり、北海道にはスギ花粉が少なく、沖縄はスギが生息していないためスギ花粉による花粉症の方は少ないとされています。
スギ花粉は2月から4月に花粉が飛散するため、この時期に花粉症の症状が出現する方はほとんどがスギ花粉による花粉症とされています。
飛散花粉の種類
1月から4月:ハンノキ
2月から4月:スギ
3月から4月:ヒノキ
3月下旬から6月:シラカンバ
5月から6月:カモガヤ
6月から8月:オオアワガエリススキ
8月から9月:ブタクサ
8月から10月:カナムグラ
9月から10月:ヨモギ
9月から11月:セイタカキリンソウ
これらの花粉はスギ花粉同様に地域によって飛散する量が異なることが特徴です。また、ほかにも果物の花粉などによって花粉症を引き起こす方もいます。
次回は、花粉症②〜花粉症の症状について詳しくご紹介します。