鼻の中の白いできものって何?原因と治療法
- コラム
「鼻の奥に白いぷにぷにしたできものものが見える…」と不安な人はいませんか。
鼻の奥のできものは、もしかすると鼻茸(はなたけ)かもしれません。
鼻ポリープとも言います。
今回は、あまり聞き慣れない鼻茸について原因や治療法も含めて紹介します。
鼻茸って?どんな症状なの?
鼻茸は鼻や鼻の穴から顔につながる副鼻腔の粘膜が大きく腫れてできる「できもの」の一種です。
副鼻腔から鼻の穴のほうにできものが飛び出てきて、鼻をのぞくと奥に白い透明っぽいぷにぷにしたものが見えます。
鼻茸により鼻の穴や副鼻腔がふさがれるため、鼻がつまったり、匂いが感じにくくなったりします。
できものといっても悪性ではありません。
鼻茸は副鼻腔炎(蓄膿症)に関連している
鼻茸は蓄膿症と深い関わりがあります。
蓄膿症は慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)とも呼ばれ、細菌などに感染することで副鼻腔の粘膜が炎症を起こす病気です。
粘膜の炎症により、鼻茸は長引く副鼻腔炎により粘膜の炎症が続くことが原因で、粘膜が大きく腫れてしまうことで生じます。
また、近年増加している、好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)と呼ばれる病気があります。
通常の副鼻腔炎で使用される抗菌薬がきかず、治りにくい副鼻腔炎とされており、両側の鼻に複数の鼻茸ができるのが特徴です。
鼻茸の治療法は?手術は必要なの?
鼻茸の治療は薬を使用する薬物療法と手術に分けられます。
薬物療法では抗菌薬を使用して、副鼻腔の原因となっている細菌を殺して炎症を抑える治療をします。
好酸球性副鼻腔炎の場合は抗菌薬が効かないため、ステロイドを使用します。
薬の治療で鼻茸が小さくなる場合もありますが、鼻茸が大きくなった場合、完全に取り除くためには手術をする必要があります。
手術は内視鏡を使って体への負担をできるだけかけずに鼻茸を取り除きます。
副鼻腔炎(蓄膿症)が関係していることも多いので、CT設備などがある詳しい検査ができる耳鼻科へ早めに受診されることをお勧めします。