頭や歯が痛い…。その痛みは蓄膿症が原因かも
- コラム
歯が痛いといえば、誰もが虫歯だと思われるかもしれません。
でも、蓄膿症が頭痛や歯や頬の痛みを引き起こすことがあります。
今回は、痛みの症状と蓄膿症との関係、基本的な治療方法について紹介します。
蓄膿症でみられる痛みってどんなの?
蓄膿症でみられる痛みってどんなの?
蓄膿症ではいろいろな部分に痛みがでる場合があります。
以下に痛みが見られる部位をあげます。
・頬
・頭
・歯
・おでこ
・目の周り
このように、頭、顔の広い部分で痛みが出る可能性があります。
そのため、虫歯や目の病気など他の病気だと思う場合も少なくありません。
では、なぜ蓄膿症でこのような痛みがでるのでしょうか。
そこで、蓄膿症の病気と痛みの原因を紹介します。
なぜ蓄膿症で痛みがでるの?
蓄膿症は別名を慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)と呼びます。
その名の通り、顔にある副鼻腔と呼ばれる4つの穴の粘膜が細菌などに感染して炎症を起こしている状態です。
蓄膿症はその炎症がきっかけで、痛みをともなうことがあります。
4つの穴は、おでこや目の近く、うわあごの部分にあるので、紹介したような部分に痛みが生じるのです。
また、歯の痛みに関しては、虫歯が原因でうわあごにある副鼻腔に炎症を起こすことがあり、虫歯と蓄膿症は決して無関係というわけではありません。
蓄膿症の治療は薬が基本!治らない場合は手術も
蓄膿症の治療はまず薬の内服やネブライザーによる吸入などから始めます。
内服は炎症を引き起こしている細菌に対して、マクロライド系と呼ばれる種類の抗生物質を使用します。
ネブライザーは炎症を抑える薬などを霧状にして鼻から吸い込むことで、症状の緩和を図ります。
重症でなければ、多くの場合にこられの治療で改善しますが、長期間治療しても改善が見られなかったり、内服での治療が難しかったりする場合は手術を行います。
最近では、安全性の高い内視鏡よる手術が増えており、原因となっている粘膜を取り除くことで症状が改善されます。